教学部幹部の大御本尊不信


須田晴夫著「新版日蓮の思想と生涯」(2016年8月発行)



 学会本部が会員の目のに触れないところで、「戒壇の大御本尊建立がなかった」ことに改ざんを進めていることは、当サイトをお読みいただければ、活動家の皆さんも認めざるを得ないところだろう。
学会創立からは85年間、戒壇の大御本尊を信仰の根本として会員拡大に努めてきたわけだが、そこに疑義を申し立てた不信心の輩・金原某の見解に同調する、学会副教学部長(現在は不明)である須田晴夫氏が、この度、「新版日蓮の思想と生涯」として出版した。

彼の大御本尊への認識は下記の通りである。

副教学部長が大御本尊に疑義!!

<引用はじめ>
 近年、金原明彦氏の注目すべき研究が公表された(金原明彦『日蓮と本尊伝承』)。金原氏は、現在、大石寺に安置されているこの本尊( 以下、戒壇本尊という)について、日蓮が直接建立したものではなく、日興の弟子日禅が日蓮から授与された本尊をもとに、大石寺第六世日時ないし第八世日影の時代に当時の法華講衆が大石寺の本堂に安置する本尊として造立したものと推定している。当初は堂に安置されていたが、 やがて日蓮が直接造立したとの伝承が生じたとする。 ただし、金原氏は後世造立説に立つとはいえ、戒壇本尊を本尊として認めないというのではない。「正しき弘安式の相貌を持った特殊な模写彫刻本尊であり、その点、他の模刻本尊や、書写本尊、形木本尊と変わるものではないだろう」(同書二一三頁) と述べている。  金原氏はその推定を、戒壇本尊と日禅授与本尊との書体・相貌の比較、弘安二年十月十二日の歴史状況、日興の身延入山時期、「日興跡条々事」の考察などをもとに下している。今後、金原説を批判する場合には、単なる感情論や論点のすり替えではなく、金原氏が提起している内容に対して客観的根拠のある反論が必要であろう。  
 この問題については本格的な研究が開始されたばかりであり、今後の展開を待ちたい。
<引用終わり>

 信じられないのだから、この方が行っていることは〝信仰ではない〟ことは当然である。


日達上人による証言
「戒壇の御本尊様は楠の厚木です。表から見るとこういう板です。ところが此れは大変な板です。ただの板ではないのです。こういう板になっているのです。だから後ろから見ると丸木です。丸木を表だけ削ってあるわけです。大変なものです。重たい。上はただ三寸そこそこの板ですけれども、まわりは丸木です。真ん丸い木です。その丸い木を前を削って板にしたにすぎません。しかも此れを削ったのは手斧、鑓手斧(やりちょうな)とも鑓鉋(やりかんな)ともいいますね。それで削った。それは赤沢朝陽氏がちゃんと言明しております。だから鎌倉時代のものである。この手斧の削り方は徳川時代以後のものではない。足利時代から今日使用のああいう手斧が出来ていますか。鑓手斧は鎌倉時代の絵を見れば分かります。そういう御本尊ですから決して最近できたものではない。 」(「日達上人全集」 二輯五巻P446)


 かつて、池田名誉会長も日達上人のもと、大御本尊を間近に見ているということだが、その池田名誉会長自身が、疑義を唱えたことはない。

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