御受戒は牧口会長が宗門へお願いして始められた!?
学会では「御授戒の儀式は、昭和十二年ごろ牧口会長が宗門に依頼して始められたもので、古来不変の伝統などはない」といっていますが、本当でしょうか。
御授戒は大聖人御在世当時から行なわれていました。
『最蓮房御返事』に「結句は卯月八日夜半寅の時に妙法の本円戒を以て受職潅頂せしめ奉る者なり」(御書五八七頁)とあり、この「受職潅頂(じゅしょくかんじょう)」とは御授戒の意味です。
また、江戸時代には金沢の信徒が御授戒を受けたことが日寛上人の書状からうかがえます。
日寛上人の『福原式治状』にも「本尊等、願いの事。之れ有るにおいては、遠慮なく申し遣うべし(中略)たとへ授戒候とも、本尊なくば別して力も有るまじく候」
ただし戦前から戦後にかけて厳しい言論統制と布教の抑圧があり、地方では御授戒を行なう機会がなかった寺院もありました。だからといつて「御授戒の儀式は学会のはたらきかけによつて始められた」というのは間違いです。(創価学会『ニセ本尊』破折 日蓮正宗法義研鑽委員会編)
授戒の儀式もないような新興宗教は、宗教の名に値しないといえます。
(中略)私たちは、幸いにして最高の受戒を受け、最高の大仏法を受持できた
(大白蓮華 昭和37年4月号)
大白蓮華 昭和37年4月号
御受戒を受けない者は成仏しない
「今身より仏身に至るまでの受持を受けずんば、成仏は有るべからざるなり。」(御講聞書)